カラフルな右手

社会人ミントさんの日々の所感です。くるっくー

「言の葉の庭」

 

今日は新海誠監督の最新作、「言の葉の庭」を見ました。

新海監督の目には世界はこんなふうに見えているのか、と毎度鮮やかな

その世界感に驚かされます。

 

今回の作品は、ひたすらにああ15歳の少年ってこんな感じだよね、という思いと、

雨が強まったり弱まったり自然が畝る様子が、彼(彼女)の気持ちに呼応しているようで

見ていて「いまだ!ここで雨さん盛り上げろ」ですとか、「これは良い効果」

と感心したものです。カメラをどう動かすか、どうしたら綺麗か

考えて考えて考えまくってるなと思います。

 

私が特に気になったのは、ヒロインである雪野さんの部屋の描写です。

そこには27歳の女性のあるある……が沢山詰まっています。

よーく見ると化粧品がALBIONだったり、カップがマリメッコだったり、

雑誌があれだったり。

小物にも拘っているところが、くすりとしてしまいました。

 

この作品は54分と映画にしては短いですが、同時上映の野村不動産PROUDの宣伝の

ために作られた「だれかのまなざし」もああ、この子の眼差しかぁ

と思い、ひとりひとりの思いに共感し、涙できる、素晴らしい作品でした。

もう一度見たい一作です。