オトナ
ミントさんはこの春まで、大学生でした。
研究はそこそこ真面目に行なっていましたが、一生アカデミックの世界で
ご飯を食べていくには、あまりにも心もとないと伺っていたため、
普通に就職したのです。
就職活動をしていた頃、「皆同じリクルートスーツを着て、同じような髪型をして……」
という、ネット上で見かける批判と同じように、ミントさんもスーツに対して
抵抗を感じていました。
同い年の人の中には「もっと自由に働きたい」という声を発信している方もいました。
学生期間が終わってしまったら、ずっとスーツで過ごすんだということに、若干息苦しさを感じていたりもしました。
しかし、入社してからミントさんには色々見えてきたものがありました。
一つ目は、スーツですと毎日顔を合わせる人が同じであっても、
「昨日と同じ服だね」と言われないこと。そう、服を選ばなくてもいいのです。
服を沢山買わなくていいので余計な出費がかかりません。シャツや小物でアクセントを
つけるだけでスッキリ見えます。
二つ目は、気持ちがシャキッとすること。「私は今仕事モードですよ」という
気持ちになれるのです。
理由があって、スーツというものは存在しているのだなと実感しました。
さて、そんなこんなでピヨピヨ言いながら社会人になったミントさんですが、
配属先はかなりキャラが濃い方ばかりでした。
この話に関してはまた追々綴って行きたいと思います。